人生最高のケーキ!カナダ・バンクーバーのThomasHaas

世界ドタバタ旅行記

※この記事はかつて薔薇子がカナダにいた時のお話です。

薔薇子は人生で食べたケーキの中で、一番のケーキに出会いました。

その時の衝撃を告白しようと思います。

カナダはアメリカよりはましですが、

ケーキは通常、お察しのとおり、でかくて甘いです。

なんでもtoo much(多すぎる) なら満足な人種がいる地域ですからね。

(何度も言うが、アメリカよりはまし。)

すごく美味しそうで、高くて、おしゃれなカフェでも、やはりケーキは日本やヨーロッパの方が美味しく、

北米のスイーツには、限界があるな。

まぁ甘さに満足すりゃいいか。

と、美味しいスイーツに諦め掛けていました。

しかし、なんとまさか人生で一番のケーキに北米で出会ってしまったのです。

普段、英語で物事を考えたりしないのですが、

その時ばかりは

「ワオゥ(わお)

アイジャスキャンセイ、ワオゥ!(わおとしか言えない)」

という英語が頭の中をかけめぐり、

「ワオゥ」

とつぶやいてしまいました。

この北米産のケーキに

頭が潜在意識で敬意を示したのでしょうね。

さて、そのケーキは

バンクーバーはキツラノ地区にある

ThomasHaas

というお店のものです。

ちなみにこれはパティシエの名前です。

ここはチョコレートが美味しいと有名ですので、

大のチョコレート好きの私としては、ずっと前から行こうと思ってました。

片道5.5キロ、1時間もの道のりを歩いて、やっとありついたケーキを1口食べたその時、

薔薇子はただ、先ほど述べたとおり、

「ワオゥ…!」

としか言えませんでした。

2口目を口に入れると、薔薇子の愛する人々の顔が走馬灯のように頭の中を駆け巡りました。

薔薇子一人が味わうにはもったいない。

3口目には、

「もう二度とケーキというものを口にしたくない」

と思ったのです。

えぇ、たいてい、このように思う時は、バイキングかなんかでケーキをたらふく食べた後とかですよね。

違うのです。

薔薇子は最高のケーキに出会い、

他のケーキを食べる意欲を失ってしまったのです。

また、今まで過去に食べてきたケーキの記憶を、それなりに美味しく、楽しく食べたはずなのに、消し去りたいとまで思ってしまいました。

あなたが本当に最高の男性と付き合ってしまったら、

もう他の男性と付き合うことはできませんよね。

さらに過去の男性を思い出した時、この最高な男性に比べたら過去の男性が、それなりに楽しく付き合ったとしても、全てカスどもに思えるはずです。

あのカスどもに費やした時間は無駄だったと思うかもしれません。

薔薇子もしかり、あのカスども(ケーキ)に費やしたお金と、蓄えた脂肪は無駄だったと思ってしまったのでしょう。

薔薇子が頼んだものは

キャラメルムースブラウニーどうたらこうたら(すみません正式な名前を覚えていません)

というものです。

その名のとおり、キャラメルムースの中にブラウニーが入ったものです。

薔薇子はデブが好みやすいような、硬くて濃厚なケーキが好きで、

日本だと(というかブランドはフランスのものですが、)ピエールエルメが一番美味しいと思っていました。

しかし、このキャラメルムースは非常に軽かったのです。

キャラメル味のものってなんだか、変に苦味があったり、甘すぎたりするのですが、

これは違いました。

まず、上質な生クリームの風味がふわっと香り、甘すぎないちょうどいいキャラメルのテイスト、そして滑らかさが口の中に広がるのです。

口の中が優しさに包まれた感じ。

男性に例えるなら、

清潔感のある爽やかで整った甘いフェイス、受け入れ難いような変な癖や趣味もなく、そして下心のないちょうどいい優しさを持つ人

と言った感じでしょうか。

そしてキャラメルムースを食べ進めていくと、

ブラウニーに出会います。

このブラウニーは、私たちが考えるようながっつりとして濃厚で硬いものではありません。

ホロホロと控えめに入ってるのです。

筋肉でいうなら、硬くて太いボディビルダーのようなマッチョではなく、ちょうどいいソフトマッチョといったところでしょうか。

だからフォークも、いとも簡単に入ります。

キャラメルムースとともに食べると、

キャラメルムースはキャラメルムースで、ブラウニーはブラウニーで個々の美味しさも主張されているのですが、

柔らかいクリームとホロホロのブラウニー、くるみの硬さのアクセントが実に上手く融合されているのです。

甘いフェイスだけでもかっこいいが、

適度に鍛えられた腕の筋肉を見るだけでもかっこいい

といったところでしょうか。

さらにその二つが合わさると

山Pや、どこそこの韓流アイドルのように

顔は甘いのに体がマッチョで合成みたい

というわけではなく、

甘いマスクに適度な筋肉のバランスが整っていて、全体的に最高!

と言った感じです。

さらにキャラメルムースの上には、薄いチョコレートと硬めのチョコレートムースが、本当に少量乗っているのですが、

それがかなりビターなんですよね。

甘くて軽いだけじゃない。

甘さの中に上質な苦さがあるのが、すごくいいアクセントになっているのです。

いつもニコニコして優しいだけじゃない。

優しいだけじゃ飽きちゃうわ。

たまには私を叱って、導いてくれる、

そんなあなたが大好きよ。

と言った感じですね。

また、サイズが小ぶりなんですよね、かなり。

今まで、出会ったカナダのケーキの中で、一番小ぶりでした。

しかしこのサイズが実にちょうどよかった。

スイーツは、美味しくても、大きいとやはり最後苦しくなってしまうんですよね。

さらに、とても美味しいのに、不思議ともっと食べたいという欲求はありませんでした。

いくら相手が素敵でも、しつこいと重荷になってしまう。

しつこくも、さみしさもない、程よい距離感がいい感じ。

美味しさを苦しさに変えない、このケーキのサイズは、トーマス君の計算に違いありません。

あぁ、美味しかった、満足だった

という幸福な余韻だけを残し、つかの間の甘いラブストーリーはエンドロールを迎えるのです。

薔薇子は終始、瞳孔を開きながら食べていました。

それを見た、店員は少し気持ち悪そうな顔をしていました。

しかし、この美味しいものを前にして、そんなことはちっとも気にならない。

また、薔薇子はネット上で美味しいと評判だったアーモンドクロワッサンも購入していたのですが、

ケーキの余韻でお腹いっぱい、胸いっぱいで

食べられなかったので

店員に

「これ持って帰るからバックかなんかちょうだい」

と言ったら、

返事もなく、無愛想に紙バックをくれました。

しかし、幸福感と感動に包まれた薔薇子は何も気にならなかった。

店員の態度までカバーしてしまう美味しさを持つものを作り出すトーマス君にあっぱれ!!!

あなたもバンクーバーに来たらぜひ!!

理想の恋人に出会えますよ。

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