1、『塔の上のラプンツェル』について
2011年に公開された『塔の上のラプンツェル』
映画の歴代製作費ランキングでは、堂々の4位!!
274億円もの製作費をかけています。
その甲斐あって、どのシーンをとっても可愛らしく美しい映像、そしてスピード感のあるストーリーの展開は圧巻です。
ディズニープリンセスとしてはまだ新参者のラプンツェルですが、長い髪と明るく活発な性格がとてもチャーミングで圧倒的な人気を誇ります。薔薇子も彼女が大好き。
笑ったり、目一杯喜んだり、悩んだり、悲しんだり、表情がコロコロと変わるプリンセスはディズニークラシックの白雪姫やシンデレラとは違った可愛らしさを感じます。
ラプンツェルは本当は今回モデルとなったコロナ王国のプリンセスですが、悪い魔女に連れ去られて塔の上で暮らします。
しかし彼女は自分の夢をかなえるために外の世界へ飛び出します。
薔薇子は特に、モンサンミッシェルのモデルになった国をバックにランタンが美しくひかる中、ラプンツェルとユージーンの二人がボートに乗るシーンが大好きです。
夢見たランタンを見る前に、夢が叶ってしまう怖さを語るラプンツェルもなんだか素敵ですよね。
夢以上に素敵なものを手にするラプンツエル。
夢と希望が湧く、クラシカルディズニーの伝統と、現代の技術の素晴らしさが融合した作品です!!
2、『塔の上のラプンツェル』の隠れキャラ
1、歴代プリンセスの象徴が『ラプンツェル』の中に?!
すごく画質が悪く、わかりづらくて申し訳ないのですが、これは本当の話です。
ラプンツェルの監督が明言しているものなので。
あとは、『眠れる森の美女』の象徴、糸車ですね。これは柱ではなく、実物が出てきます。
その他隠れキャラ
3、『ラプンツェル』アニメの中の暗示
ラプンツェルのアニメの中にはいくつかの暗示が出てきます。
ベビーラプンツェルのベッドメリー
この二つは主要な登場人物(?動物?)なのですぐわかりますね!
「アヒル」は、ラプンツェルとユージーンが訪ねる酒場を意味しています。
「天使」は、酒場で出会うおじさん天使を意味しています。
「青い鳥」は、ラプンツェルが初めて外の世界に出た時に一番最初に出会った鳥を意味しています。「幸せ」の象徴でもあるので、ラプンツェルのこれからを象徴しているのかもしれませんね。
マザーゴーテルと白雪姫の継母の類似性
白雪姫の継母は、世界一の「美」を追い求めています。
ラプンツェルのマザーゴーテルは、ずっと若いままでいられる「美」を求めています。
どちらにも共通するのが、「美」を追い求めて悪事を働かせるということです。
また、白雪姫の継母も老婆に変身するように、どちらも年老いたり、若くなったりしますね。
白雪姫の象徴は「りんご」
マザーゴーテルの描写の中にも、「りんご」がよく出てきます。
4、『塔の上のラプンツェル』モデルとなった国々
コロナ王国とモンサンミッシェル
こちらは有名ですね。本当によく似ています。
ランタンは、タイ・チェンマイのコムローイランタンフェスティバル
ラプンツェルのお城のモデルは、ロシアが起源の玉ねぎドーム
ラプンツェルのお城は上が「オニオンドーム」と呼ばれる玉ねぎ型になっています。
他のディズニー作品に出てくるお城の先は円錐型が多いですよね。
これは、他のディズニー作品との差をつけるためだとディレクターのバイロンハワードは語っています。
コロナ王国の町並みは、何と『ピノキオ』のモデルと同じ町!ローテンブルグ
『塔の上のラプンツェル』の元は「グリム童話」なので、ドイツが起源です。
町並みは、ドイツの「ローテンブルグ」を参考にしたとデザイナーが話しています。
森、調度品、建築、ファッションなどはハンガリーやオーストリアなどの中部ヨーロッパ
あらゆる面で中部ヨーロッパを参考にしたそうですが、確かにオーストリア=ハンガリー帝国のエリザベートの肖像画はラプンツェルを彷彿とさせるものがありますよね。
どうでしたか?
「コロナ王国」は世界中の「どこでもない」と作り手たちは語っていますが、世界中のあらゆるところにモデルがあるそうですよ!
ラプンツェルのモデルになった国はいくつもありますが、
ラプンツェルと同じように、モデルになった場所が想像よりも美しくなかったらと怯えている人がいるかもしれません。
大丈夫です、想像よりもずっと素敵なはず。
モデルとなった地を訪ねる前に「塔の上のラプンツェル」を観ていくと、ラプンツェルの気持ちがよくわかってより楽しい気分になれるかもしれません。
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