ロミオとジュリエットの舞台は、イタリア、トスカーナ地方の「花の都ヴェローナ」
ここにはジュリエットの家があり、世界中の恋に悩む乙女たちから手紙が届くのをご存知ですか?
かつて薔薇子も日本から手紙を送り、ジュリエットから手紙が届いたことがあります。
なんとジュリエットの家には「ジュリエットの秘書」たちがいて、恋の悩みに答えてくれるのです。
それを題材にした映画が『ジュリエットからの手紙』
恋に悩む乙女たち、この映画を見ましょう!そしてジュリエットに手紙を送りましょう!!
1、映画の世界へ入れる度 ★★★★★
『ジュリエットからの手紙』の舞台がイタリアのヴェローナなのでまさに映画の世界そのものです!
ヴェローナの美しい景色が映画の中でも幾度となく出てきます。
2、映画『ジュリエットからの手紙』について
3、ジュリエットクラブからの手紙
ジュリエットクラブとは、「ジュリエットの秘書」で、恋する悩みをもった乙女の話を聞いてくれるボランティアグループです。
手紙を書くとお悩みに対する返事をくれるのです。
映画ではジュリエットの家の壁に手紙を挟んで手紙を渡すような描写が書かれていましたが、
現在は
① | ジュリエットの家にあるポストに手紙をいれる |
② | ジュリエットの家の住所宛に手紙を送る |
③ | ジュリエットクラブにメールを送る |
の三つの方法があります。日本語でも大丈夫です!!
詳細はこちらから(英語のHPですが、わかりやすいですよ)↓
薔薇子が手紙を送ったのは3年前。メールでの方法はありませんでした。
薔薇子は、2週間後にヴェローナを訪ねるにもかかわらず、日本からわざわざ手紙を送っています。それほど切羽詰まっていたのですね。恋愛の悩みとはそんなものです。
このお話はまた後ほどの旅行記でしたいと思います。
4、薔薇子の旅行記 〜ジュリエットの魔法〜
薔薇子がヴェローナを訪ねたのは3年前。
この時薔薇子は、7年くらいお付き合いしていた人と別れるか別れないかの瀬戸際でした。というのが、その人からプロポーズをされた日の翌日に浮気が発覚したのです。
それでも頑張って付き合っていこうと思っていたのですが、やはり関係はギクシャクしますよね。
どんどん関係は悪化し、一番辛い時にこの旅行に来たのです。
この旅行に来る前に、この辛さをどうにかしたいと思っていた矢先、ひょんなことからジュリエットクラブの存在を知り、ヴェローナを訪ねることと、ジュリエットに手紙で自分の思いを打ち明けることを決心したのです。
手紙を送ってから2週間後、花がたくさん咲き乱れるヴェローナにやってきました。
ローマより小さめだけれども結構立派なコロッセオ(円形闘技場)を見学し
途中、昼食を取りました。
普段お酒なんか飲まない癖に、「焼け酒」というものを経験したかった薔薇子は
カルボナーラとカクテルというよくわからない組み合わせで注文し、
たった一杯のカクテルで酔っ払って、千鳥足でジュリエットの家に向かいました。
ジュリエットの家は本当に混雑していました。
かの有名なバルコニーを発見します。
「おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」
と『ロミオとジュリエット』のなかでジュリエットがこのバルコニーで有名なセリフを言いますね。
観光客はみな、バルコニーに立って楽しそうに「イェーイ」とピースをして写真を撮っています。
ハートブレイクな酔っ払いなんて薔薇子しかいなさそうですが、せっかく来たからにはジュリエットの家を見学します。
何やら「ロミオとジュリエット」にゆかりのものがたくさん展示されています。
ロミオとジュリエットの服や
ロミオとジュリエットが逢引したと思われるちょっと卑猥なベットや
絵とか色々観賞し、途中でバルコニーに出るために並びました。
薔薇子の前には、イタリア人の老夫婦が並んでおり、
「老夫婦でロミオとジュリエットの地を訪ねるなんてロマンチックだな、さぞかし愛し合っているんでしょうね」
などと思い、軽く微笑みながら眺めていると
夫の方が薔薇子の視線に気づき、
ウィンクやら握手やらしてきて何かとアピールするのです。
妻の方は、そんな夫を見て「出たよ」みたいな感じでただ黙っています。
何かとアピールしてくるおじさんにどう対応したら良いか困っていると
薔薇子がバルコニーに出る番になりました。
バルコニーに出ると、なぜか前に並んでいたおじさんもバルコニーに入ってきて、
図らずもおじさんが薔薇子のロミオになってしまいました。
このおじさんも浮気性な感じだし男ってそんなものなのかな
と思いながらジュリエットの家を出ました。
中庭にあるジュリエットの像の右乳を触ると
「恋が成就する」
とか
「幸せになれる」
とかいうジンクスがあります。
薔薇子も混雑する人々に揉まれながら、ジュリエットの乳を触りに行きました。
何を願おう、何を願おう…
と考えていたのですが、触った時に出てきた願いは
「またあの人と仲良くなれますように」
というものでした。
今を思えば、自分の頬を引っぱたきたいような願いですが、
まあ7年間も付き合っていれば、情もあるし、長い期間自分の人生にいたものが離れるのが辛かったのだと思います。
そして薔薇子は、モヤモヤした気持ちが続く中、
ジュリエットの家に、カップルがかけたであろう大量の南京錠を見て微妙な気持ちになりました。
永遠の愛を象徴する南京錠。
とてもロマンティックで素晴らしいと思う反面、
もしあの人とかけるならば、なんだかすぐ外れそうなゆるい南京錠になりそう。
そんなことを思いながら、ヴェローナの街歩きをしました。
ヴェローナの町を歩いていると、美しい景色が本当に心を癒してくれました。
帰国後、薔薇子は例の男とは結局うまくいかず、お別れします。
ジュリエットへの願いは叶わなかったな…
と思っていた矢先
ヴェローナを訪ねてから約3ヶ月後、郵便ポストに一通の手紙が入っているのを見つけます。
それはジュリエットからの返事!!!
手紙を送ったことさえすっかり忘れていたので、本当にびっくりしました。
手紙を読み、薔薇子は図らずも泣いてしまいます。
ジュリエットからの言葉があまりに優しかったから。
しかも、相談の手紙の時点では、まだ別れていなかったから別れるかどうかの相談の手紙だったのに、なぜかジュリエットからの手紙は別れた前提で話している!!笑
先を見越したかのような、そんなお返事ですね。
でも別れるかどうかの答えよりも、あのジュリエットの言葉が本当に胸に染み渡ったのです。
そして2年後、薔薇子は結婚します。
今では、あの男と付き合ったままだったらと思うと本当にゾッとします。
それほど薔薇子が出会った人が素晴らしいからです。
ジュリエットクラブに似た暖かさがあり、あらゆる面であの男をはるかに上回る素晴らしい人です。
今の旦那さんとまだお付き合いしていない頃、2回目のデートで、なんの話の流れか薔薇子はヴェローナに行った時の話をしました。
得意げな顔で語る薔薇子。
「ヴェローチェに行ったんですけど…」
「ヴェローチェに行った時に…」
そうですね。
ヴェローチェ
といえば、例のあのチェーンのカフェですね。
旦那も「この子は何をドヤ顔でチェーンのカフェに行った時の話をしているんだろう」
と思って混乱したそうです。
しかし、旦那は2回目のデートで薔薇子に恋したそうなので、これはもしやジュリエットの右乳の力ではないかと薔薇子は思っています。
「幸せになれる」
という右乳。
もしかしたら、薔薇子の願いを聞いたジュリエットは
「その人は違うよ、もっと素晴らしい運命の人がいるから」
と別の人に導くために別れさせ、出会わせてくれたのかもしれないですね。
幸せになりたい、そこのあなた!
恋に悩んだら、ぜひジュリエットに手紙を送りましょう!
そしてぜひ、ヴェローナに行きましょう!!
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