スペインの有名な建築家アントニ・ガウディ。
彼の常識にとらわれない建築方法はまるで波打つ海のよう。
陸にある海の世界はまさにリトルマーメイドの世界です。
１、映画の世界に入れる度 ★★☆☆☆
星２つという評価ですが、リトルマーメイドの映画の世界というよりは、東京ディズニーシーにあるマーメイドラグーンの世界にそっくりです。
曲線を描く建築方法にタイル張りという建築方法は、マーメイドラグーンの入り口で実際使われているものです。
２、映画『リトルマーメイド』について
映画『リトルマーメイド』については別記事の２項目で語っていますので、そちらを参照してください。
３、ガウディ建築について
ガウディの作品は全てマーメイドラグーンの建築法と似ていますが、特に似ているのが「グエル公園」と「カサ・バトリョ」
今回はその二つを紹介したいと思います。
グエル公園について
グエル公園はスペイン、バルセロナの北部にあります。
今でこそ「公園」という名がついていますが、元々はガウディの支援者であったグエル伯爵とガウディが集合住宅を作っていました。
はりきって教会や学校や公園を作りましたが、いざ入居者を募集するとガウディ邸とグエル伯邸のほか「住みたい」と手をあげたのはわずか一名。
グエル伯の死後、この集合住宅はバルセロナ市に譲渡され、市民や旅人の憩いの場として公園となっています。
この公園で特徴的なのが「トランカディス（壊れたタイル）」です。
ガウディの建築物は曲線を多く使っているので、普通のタイルだとうまく貼れないということでタイルを砕いて貼り付けていく工法をとりました。
この方法は「マーメイドラグーン」にも使われています。
カサ・バトリョについて
「カサ・バトリョ」はバルセロナの目抜き通りであるグラシア通りに面して建っている、1877年に造られたバトリョ家の邸宅です。
「海」をイメージして作られたガウディの建造物。
そう聞くだけで「リトルマーメイド」の世界を思い浮かべますよね。
外観や内部の壁は海面のように波打っており、内部は海底をイメージしていて青い色が多用されています。
しかし海は青だけではなくて光や海の生物など様々な色合いが混じって幻想的ですよね。そこも忘れていないのがガウディ。透明感のあるステンドグラスも多用し、鮮やかで幻想的な雰囲気をかもしだしています。
４、薔薇子の旅行記
薔薇子は３年前バルセロナに家族で行きました。
薔薇子は当時、特にスペインには興味がなかったのですが、格安航空券サイトを見ていたら、バルセロナ往復がカタール航空でなんと４３０００円！！
そんな破格のチケットを見てしまったら、行くしかないということで家族を誘い、行くことにしました。
クリスマス前の閑散期ということもあったのかもしれませんが、実際飛行機もガラガラで、他の席を使って横になって寝るということもできたので、かなりラッキーだったと思います。
スペインは実際行ってみると、見所が多すぎる！！
この時はバルセロナしか行っていないのですが、バルセロナだけでもサグラダファミリアなどのガウディ建築、ピカソやダリの芸術、荘厳なカテドラル（大聖堂）、地中海バルセロネータ、おいしいもので溢れる市場など魅力に溢れた街でした。
さらにイタリアやフランスと比べると物価が安い！！
そんな魅力満載なバルセロナだけど、際立っていたのがガウディ建築。
どの建造物も、本当大胆でなめらかな曲線にまず目が行きます。
建物って直線で構成されているじゃないですか。
しかしその常識にとらわれず多くのものを創造するガウディの発想のユニークさと可愛らしさに胸の奥がキュンとします。
今回紹介した「カサ・バトリョ」もスペインの中心地にある近代的な大きな通り（グラシア通り）にありますが、そこだけ世界がいきなり変わるような建物です。
あまりに一軒だけ風変わりな建物なので、すぐにガウディの建物だとわかりました。
なんの前知識もない状態で入った「カサバトリョ」だけれども、一番初めの印象はやはり東京ディズニーシーにあるマーメイドラグーンに似ている！！ということでした。
すると母も「なんかディズニーシーと同じじゃない？ディズニーシーはこういうものをパクリまくってるのよねえ」と言い出しました。
確かにディズニーシーって他のディズニーパークと比べると、「夢の国」というよりは現実の美しいもの（特にヨーロッパ）をかき集めて作っているような雰囲気。
でもそれが悪いとは思いません。
私たちは全く新しいものを創り出すという事はできないと思うから。
きっと何か既存のものを少なからず何においても真似ていると思うからです。
とはいうものの、「カサ・バトリョ」のオリジナル性にはびっくり。
外観だけではなく中も、おとぎの国のようで非常に可愛いのです。
本当に鯨やイルカがゆっくりと泳いでいそうな雰囲気の家。
そして「グエル公園」
大きなモザイクでできたトカゲが有名だけれども、
薔薇子はグエル公園で見つけた恐竜だかなんだかよくわからない生物に心惹かれてしまいました。
あと、グエル公園を囲う「Park Guel」と書かれたタイルが本当に可愛い！！
世界一長く、また座りやすく設計されたというグエル公園の名物であるベンチも、タイル張りでポップで素敵。
こんな可愛い椅子に座りながら可愛いが詰まったグエル公園を眺める。
こんな幸せがあっていいのかなと思います。
是非バルセロナに訪れて、ガウディ建築の可愛さを体感してみてください。
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