史上最高のプリンセス!普及の名作!!映画『ローマの休日』

映画情報・レビュー

1、映画『ローマの休日(Roman Holidays)』基本情報

1953年製作/118分/G/アメリカ

監督 :ウィリアム・ワイラー
脚本 :ダルトン・トランボ
   ジョン・ダイトン
原案: ダルトン・トランボ
製作: ウィリアム・ワイラー
出演者 :グレゴリー・ペック
    オードリー・ヘプバーン
    エディ・アルバート

2、あらすじ

ヨーロッパ最古の王室の王位継承者であるアン王女は、欧州各国を親善旅行で訪れていた。しかしアン王女はこれまでのハードスケジュールで疲れやストレスが溜まり、ヒステリーを起こしてしまう。
主治医に鎮静剤を投与されるものの、こっそり夜のローマの街へ繰り出すことに。
やがて、薬が効いてくるとベンチで寝入ってしまうアン。
そこへ偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョーは、彼女を一国の王女であることも知らずに自分のアパートで休ませる。
しかし、彼女がアン王女であることに気づき、大スクープをモノにしようとジョーはアン王女をローマの街を連れ歩くことにする。
果たしてアン王女は一体どうなってしまうのか…

3、薔薇子レビュー(ネタバレ含む)

この映画は薔薇子が小学生の時から大好きな作品。

素晴らしいポイントがいくつかあります。

一つ目は、(誰もが承知していることではありますが)オードリーヘップバーンの美しさと愛らしさですね。

美しい顔立ちはと理想のプロポーションは、眺めるだけでため息が出ます。
背筋がピンと伸び、優雅に歩く姿もプリンセスそのもの。
これはオードリーが長年バレエをしていた賜物なのでしょう。
オードリーの美しい外見、立ち居振る舞いは、『眠れる森の美女』のオーロラ姫のモデルになりました

アン王女はただ美しいだけではなく、クスッと笑ってしまうようなユーモアと愛嬌もあります
初めて外のローマの世界を自由に歩く姿は、無邪気そのもので、とても可愛らしい。

仕草の一つ一つが子供のように可愛い反面、芸術品のように美しく、見るものの心をつかみます。

アン王女が外に逃げ出すストーリーは、ディズニー映画『アラジン』のなかでジャスミン王女がお城を抜け出すシーンのモデルとなったそうですよ。

二つ目は、ローマの美しさです。

数々のローマの名所が出てきます。

ローマは「永遠の都」と呼ばれるように、古代からの建造物や宝物に溢れた街。

この地を舞台にした『ローマの休日』もまさに永遠の映画となりました。

そして三つ目。

これはアン王女とジョーのラブストーリーです。

アン王女の可愛らしさにはジョーでなくとも私たち観客まで恋をしてしまいますが、新しい世界を一緒に見せてくれたジョーに恋するアンの気持ちもわかります。

ただ王族の人たちほど自由な恋愛ができない人たちもいないですよね。

アン女王は最後、きちんと自分のいるべき場所に帰っていきます。

記者会見を行うラストシーンが本当に印象的です。

アン女王が記者会見にきた人たちに一人一人に握手をし、挨拶をするシーン。

そこにはジョーもいて、握手をしたらそれで本当の最後です。

ジョーと握手するまでにたどり着くまでの二人の気持ちがひしひしと伝わってきます。

切ないけれど美しいラストシーン。

あまりにも主人公の二人の気持ちが伝わる名シーンだと思うのです。

時を超えてもずっと愛される名作。

ぜひ観てみてはいかがでしょうか。

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