くまのプーさんのゆかりの地は、イギリスのサセックスにあるハートフィールドです。
作者のAAミルンが、クリストファーロビンのモデルとなった息子さんと住んでいましたよ。
1、映画の世界に入れる度 ★★★★★
くまのプーさんの原作、映画共に本当の舞台であるので星5つ!
ゆったりした雰囲気がまさにくまのプーの世界ですよ。
2、映画『くまのプーさん』について
3、映画『プーと大人になった僕』について
4、薔薇子の旅行記
プーさんの舞台、ハートフィールドはイギリスのロンドンから列車で1時間半のところにあります。
『プーと大人になった僕』でもロンドンからハートフィールドを往復するシーンは何度か出てきました。
今回薔薇子がプーさんの地へ行ったのは、プーさんの生き様に感銘を受けたからです。
薔薇子は今は働いてもいないので、プーさんを尊敬して本当にプーになってしまったのですが、かつてはせかせかと働いていたこともありました。
その当時は、自分の生き方に疑問を感じたり落ち込んだりすることがありました。
その時一人で映画館に見に行ったのが、
『プーと大人になった僕』。
プーさんの自由気ままさ、自分の人生に疑問なんてこれっぽっちも感じていない様子に衝撃を受けたのです。
そのまま、久しぶりに『くまのプーさん』のアニメも観ました。
幼少期はプーさんのアニメを観てただ面白いと思っていましたが、
大人になって観ると、突っ込みどころは多いけれど、本当に面白い。
と同時に大人になって凝り固まってしまった自分の頭を呪いました。
子供の方が柔軟性が高い。
だからどんなことが起きても受け入れられてしまうのです。
大人になったら「ああすべき」「こうすべき」という思考に囚われて身動き取れなくなってしまいます。
プーさんは蜂蜜が食べたいと思えば、好きなだけ食べるし、
風が強い日があると、普通は風に備えたり避難したりするところを
「風の日おめでとう」とみんなに言いに行ったりします。
クリストファーロビンに「おばかさん」とよく言われていますが、
そんなことはちっとも気にせず嬉しそうに笑うのです。
そしてそんな自分を愛しているし、100エーカーの森のみんなもプーのことを受け入れ愛しています。
なんて平和な世界ではないですか。
東京という、コンクリートジャングルにいるから、
常識にばかり囚われて、鬱っぽくなってしまうのだ。
100エーカーの森へ行けば、もっとゆったりした雰囲気の中、
薔薇子もプーさんのようになれるのかもしれない。
そう思った薔薇子は100エーカーの森に向かったのです。
着くと「プーコーナー」というお土産屋さんへ。
プーさんだらけのお店の中に入るともうこれだけで、
心の氷が溶けていくようなほのぼのした気分になります。
ここでスコーンをいただきました。
薔薇子、スコーンをポロポロこぼしながらいただいたのですが、
100エーカーの森のみんなも食べ方が汚いのでセーフです。
プーさんなんて身体中蜂蜜だらけですしね。
薔薇子はまだいい方です。
そしてここから40分の道のりを歩き、プーの棒投げの場所へと向かいます。
道中も自然が綺麗で、新緑の中を歩いていると、ますます心の氷が溶けていくのを感じます。
この、味と誤字のある日本語で書かれた道案内を見ると、ますます溶けていく。
そしてプーの棒投げ橋に着きました。
薔薇子がいた時にはあまり人がおらず、
薔薇子は一人でプーとクリストファーロビンのように橋の上から水の流れを見ていました。
ゆっくり流れる川と時間が、薔薇子の心の氷を液体にし、薔薇子の心にも川ができました。
薔薇子の隣にもまるでプーさんがいるよう。
実は薔薇子、中学生時代、一回のスケートで得られる羽生結弦君のプーさんのぬいぐるみの量ぐらい持っていたのですが、
母親に「こんなにあると部屋が埃っぽくなる」という理由で、近所の子供たちにあげられてしまったのです。
「あのプーたち元気かな」
なんて川の流れを見ながら、かつてのプーさんたちを懐かしみました。
ゆったりとした時間を過ごした後、
薔薇子もゆっくりと自分の気の赴くままに生きていこうと決心するのです。
そしてそんな自分を愛せるような人になろう。
プーさんのように最近下腹が出ているけれども、そんな私も素敵じゃないか。
プーさんのように食べ方が汚くても愛らしいじゃないか。
帰りの道中、薔薇子の心は、もはや氷ではなくポカポカと暖かくなっていました。
そして薔薇子は誓ったのです。
いつも心にプーさんを。ありのままの自分でいようとね。
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