1、『ライフイズビューティフル(La Vita e bella)』基本情報
1997年製作/117分/イタリア
監督…ロベルト・ベニーニ
主演…ロベルト・ベニーニ
出演…ニコレッタ・ブラスキ
ジョルジョ・カンタリーニ
受賞…カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ
米国アカデミー賞 7部門ノミネート
(主演男優賞・作曲賞・外国語映画賞は受賞)
トロント国際映画祭 観客賞
セザール賞 外国映画賞
2、内容
イタリアで、愛する妻ドーラと息子ジョズエと笑顔溢れる日々を過ごしていたユダヤ系イタリア人のグイド。
やがて戦争の波がグイドの家族を襲い、ユダヤ人であったグイドはアウシュヴィッツ強制収容所に連行されてしまう。
収容所に送られたグイドが幼い息子を生きながらえさせるために、息子に優しい嘘をつき続ける。
収容所に送られてしまった家族の運命は…
3、薔薇子レビューと映画の裏話
薔薇子が心から大好きな作品『ライフイズビューティフル』
「人生は美しい」という作品名すら胸打たれるものがあります。
この作品は前半と後半に分かれていて、
前半はイタリアで主人公グイドが、思いを寄せるドーラ(この二人は本物の夫婦です!)にアタックするお話。
これがユーモアが溢れすぎていて、本当に笑えます。
こんなユーモアと情熱あふれる口説き方をされたら、女は誰でも落ちてしまいますよ!!
この作品は「泣ける映画」として有名ですが、実は「コメディ」と言っていいほど面白い作品なんです。
そして超絶可愛い息子ジョズエが二人の間に生まれ、家族3人で幸せに暮らすのですが、本当の家族感を出すために3人で実際に生活をすることもしたそうです。
さらにジョズエは2時間の映画は、2時間で撮り終えるという勘違いをしていたらしく、長期にわたる撮影の説明をしなければいけなくて大変だったとグイド役のロベルト・ベニーニは語っていました。
本当に可愛らしいエピソードですね!!
家族で幸せいっぱいに暮らす中、ある日グイドとジョズエが突然ドイツ軍に連行されるという悲劇が起こります。
妻のドーラは後を追いかけます。
ここから後半はアウシュヴィッツ強制収容所でのお話です。
妻のドーラとは離れ離れになってしまうグイドですが、息子のジョズエとはかろうじて一緒にいることができます。
グイドは過酷な状況の中、2つのことのために優しい嘘をジョズエにつき続けます。
2つのこととは何か。
それは、ジョズエを生きさせるため。
そして、ジョズエの心を守るため。
グイドの素晴らしさは、どんなに辛くても愛する人のために笑顔を忘れないことです。
自分が笑顔であることもそうですが、愛する人を笑顔にするためにユーモアを持って接するのです。
アウシュヴィッツでのシーンは、シリアスですが、たまにクスッと笑ってしまうシーンも多いのです。
薔薇子はこの映画から、
「愛することは人を笑わせること」
を学びました。
幸せとは笑うことです。幸せにするとは笑わせることです。
世の中には泣かせたり、怒ったりとねじ曲がった愛情表現がありますが、大好きな人だからこそ笑っていてほしいというのが本当の愛だと思います。
薔薇子も愛する人たちを笑わせられる人になりたいなと思うことができました。
それが人生の美しさにつながると思うのです。
この映画のラストですが、涙で洪水ができると言っても過言ではないほど涙が出ます。
しかし、奇跡を見ることもできます。
素晴らしい感動作ですので、是非見てください。
4、映画のロケ地
前半部分はイタリアのアレッツォです。
後半はポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所です。
機会があったらどちらも訪ねて映画の世界を味わってみては?
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