ルート66ほど有名な国道はありませんよね。
そこには古き良きアメリカの小さな町があります。それがセリグマン。
『カーズ』の監督であり、脚本を手掛けたジョン・ラセターは、この町を訪れてアイディアが浮かんだそうです。
1、映画の世界に入れる度 ★★★☆☆
もちろん、映画のモデルとなった町なだけあり、ライトニング・マックイーンが迷い込む町ラジエータースプリングスを彷彿とさせます。
町を取り囲む大自然や、どこか懐かしい古き良きアメリカの町というところがとても似ています。
ただアニメの町の方が、町らしさがあると思います。
2、映画『カーズ』について
3、アメリカアリゾナ州にある『セリグマン』について
「セリグマン」は、アリゾナ州にある人口約500人の小さな町です。
オールドアメリカの文化を色濃く残した町で、どこか懐かしいよう雰囲気が残ります。
『カーズ』の「ラジエータースプリングス」もまさにそんな感じの街でしたよね。
ルート66が廃線となった後、訪れる人が激減し、町の活気は失われつつありました。
カーズにもそんな切ないシーンがありましたね。
しかし、セリグマンで理髪店を営んでいたエンジェルさんという男性が、友人達と立ち上がってルート66の歴史的価値の保存を州の議会に働きかけ、一部が保存されるようになりました。
今では、エンジェルさんの理髪店はお土産店になり、多くの観光客が訪れています。
セリグマンへの行き方
もちろん国道沿いですから電車などではいけません。
レンタカーを借りて自分で行くか、ラスベガス発グランドキャニオン観光のオプショナルツアーに参加するかの二択になるでしょう。
ちょうどラスベガスとグランドキャニオンの間にあるので、ラスベガス発グランドキャニオン観光のオプショナルツアーだとセリグマンに立ち寄ってくれるものが多くあります。
ツアー代は大体日帰りで3万円弱ほど。
少し高く感じられるかもしれませんが、アメリカは広大な地。
ラスベガスからグランドキャニオンまでは、東京から大阪ぐらいの距離があるのです。
そう考えるとお手頃ですよね。
ラスベガスからグランドキャニオンまではセスナ機に乗って行く方法もあります。
セスナ機から広大な自然を見下ろすのもとても良い経験にはなります。
しかし、ルート66は自然に囲まれていて、ドライブするととても気持ちが良いですし、何よりもセリグマンに立ち寄ることができます。
カーズの車たちの気分にもなれますよ。
是非、車で行くことをお勧めします!!
4、薔薇子の旅行記〜アメリカンオールディーズ〜
薔薇子がセリグマンに行った時は、ラスベガスからグランドキャニオンへ行くオプショナルツアーのおまけのような感じでした。
かつて薔薇子はグランドキャニオンへセスナ機で行ったことがあったのですが、車で行くのもまた乙なもの。
道中ガイドさんとエナジードリンクの話をしながら、広大な自然をずっと車窓から眺めていました。
あまりに美しい景色のなかでスイスイ走って行くので
「エナジードリンクなんかなくても翼を授けられたな」
なんて思って一人ほくそ笑みながら、
その気持ち良さにうっとりしていた薔薇子。
その時ガイドさんが「エナジードリンクの飲み過ぎは危険ですよ」
とエナジードリンクの危険性を何やら語ってくれていたのですが、
そんな注意喚起なんかどうでもいいほどドライブの心地よさにしばし酔いしれていたので、
ガイドさんの注意を聞かなかった薔薇子は、
今では何かあるとすぐモンスターかレッドブルに頼るようになってしまっています。
アリゾナの自然の美しさは罪ですね。
エナジードリンクより危ないかもしれません。
グランドキャニオン観光を終えると、帰りの道中でいきなり車が止まりました。
「なんだなんだ」と思っていたら
ガイドさんが「ルート66の町のセリグマンですよ。カーズのモデルにもなったんです。」と言いました。
「え?!カーズのモデル?!」
グランドキャニオンがメイン過ぎて、「セリグマン」とか聞いたことのないような町の訪問がツアーに含まれていたのも忘れていた薔薇子。
しかもそこが『カーズ』のモデルだなんてつゆも知らなかったので、ちょっと衝撃を受けていました。
というのが、薔薇子の溺愛する甥っ子の大好きなアニメがまさに『カーズ』
トミカのカーズシリーズを何度貢いだかわかりません。
甥っ子が好きなものはもちろん薔薇子も好きなもの。
好きな人の好きなものってどうしても好きになっちゃうわよね。
というわけでセリグマンを意気揚々と観光しました。
「かわいい!!!」
「けど、さびれてる‥!!」
それもそのはず、薔薇子のグループ以外に人気はなく、
この町にもお土産屋さんの店員さん以外いなかったからです。
さびれ具合も、マックイーンが来る前のラジエータースプリングスのよう!!
さらに古い車に顔が書いてあり、本当まさにカーズの世界!!
薔薇子は錆びた車、メーターが大好きなのでとてもテンションが上がってしまいます。
テンションの上昇とともに、甥っ子への思いも上昇。
あぁ、ここへ連れてきたかった。
そしてカーズのアニメにも似たようなお店がありましたが、お土産屋さんに入るとなぜか可愛らしい理髪店が。
ここは町を残すよう州の議会に掛け合ったエンジェルさんの理髪店で
今はお土産屋さんになっているそう。
町を守るなんて、その名の通りな「エンジェル」さん。
マックイーンのようなエンジェルさんに心の中で拍手を送りながら、
お土産を眺めていましたが、お土産もなかなか可愛い。
route66の文字が描かれたワッペンやシールがなんともアメリカンポップ。
りゅーちぇるあたり歓喜しそうな可愛らしさ!!
お土産だけでなく町もアメリカンポップで、
ジェームズディーンが「やあ」と出てきそうな雰囲気。
というか、理髪店にジェームズ・ディーンのパネルがあるからなんだかそんな感じがしたわけかもしれませんが。
思いがけないジェームズ・ディーンの登場で、
高校時代にアメリカンオールディーズのミュージカルを文化祭で行ったことをふと思い出した薔薇子。
薔薇子は顔を赤らめました。
薔薇子の顔もアメリカンポップになってしまったわけです。
というのが、そのミュージカルが、男女のカップルが恋だのなんだのどうこうする話で、
男子はクラスで一番かっこいい子が主役になったのに、
女子の主役が決まらず、くじで薔薇子になり、
図らずも舞台の真ん中で陽気に踊る、なんてことをしたからです。
ジェームズ・ディーンと違って「理由なき反抗」をできなかった薔薇子は、
薔薇子のほっぺたのように赤いドットのついたスカートを履いて、
エルヴィス・プレスリーの音楽に乗りながら踊ったのです。
まあ、そんな薔薇子のどうでもいい話はさておき、
セリグマン、いい町なのでラスベガス旅行の際は行ってみたらどうでしょう!!
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