1、映画の世界に入れる度 ★★★☆☆
ラプンツェルが王女の国は、丘のような作りになっていて、丘の一番上にお城があります。お城に着くまでの道には家々が連なっています。
モンサンミッシェルも全く同じ造り。
丘の頂上にある修道院までの道もたくさんのお店が連なっていて、ラプンツェルの世界と本当によく似ています。
ただタイトルにも「塔の上」とあるので、ラプンツェルというと下の画像のように塔の家の印象が強い人も多いのではないかと思い、星3つにしました。
2、映画「塔の上のラプンツェル」について
3、モンサンミッシェル(行き方)について
4、薔薇子のモンサンミッシェル旅行記
薔薇子は、なんとクリスマスイブにモンサンミッシェルを訪ねました。
そう、もちろん男性と二人で。
御年、60強の男性と二人で。
そう、父と二人で。
モンサンミッシェルに行くためにツアーに参加しました。
ツアー参加者は、中年夫婦が多く、その中には、若い女の子の一人参加と若い男の子の一人参加がいました。
一人参加の若い女の子が、まあまあ年が近い私に「ちょっと一人だと心細いので一緒にいていいですか?」と話しかけてきました。
モンサンミッシェルに行く途中に、ツアーの一環で寄ってくれたオンフルールという可愛らしい町の散策時には、その子が寂しくないようにと何かと話しかけたり写真をとってあげたりしていました。
一人旅ばかりしていて、一人の寂しさをわかる薔薇子だからこそ細やかな気遣いをしていたのです。
「お父さんと二人で旅行なんて本当に仲がいいですね!私だったら絶対にしないです。」
なんて言われましたが、
父と絶賛プチ喧嘩中だった私は、
「なんでイブなんかにこんなくたびれたおっさんと二人でモンサンミッシェルを訪ねているんだろう‥」
という気持ちになっていましたが、「えぇまあ」と愛想笑いを浮かべてやり過ごしました。
いざ、モンサンミッシェルに着くと、ツアーの多くの人たちはモンサンミッシェルで有名なオムレツ昼食付きのツアーを申し込んでいて、
私と父だけが昼食つきを頼んでいなかったので、すぐさま自由行動になり、その女の子とは離れ離れになってしまいました。
あの子は私がいなくて大丈夫なんだろうか、と心配をしながらモンサンミッシェル散策をはじめました。
修道院に着くまでの道がなんとも可愛らしいこと!!
まるでラプンツェルに登場する町の可愛らしさと同じです。
どのお店も可愛らしい看板をつけていて乙女心がいちいちくすぐられる上、クッキーと塩キャラメルを売っているお店が多く、スイーツ好きの薔薇子は、初めて外の世界を見たラプンツェルのごとく、テンションが上がってしまいました。
しかしそんな時も、ラプンツェルが「マザー」を気にしていたように、ちらりと頭に浮かぶのはあの女の子。
一人で昼食時も寂しいだろうに。まあせっかくここまで来たのだから楽しんでおくれよなんて心の中でエールを送っていました。
そんなこんなで町をどんどん登っていき、ファザーとお互いプリプリ喧嘩をしながらも修道院につきました。
修道院の内部も外部に劣らぬ美しさ。
なかなかの広さで、見所がたくさんあり、「パリから遥々きてよかったな」なんて思いました。
ツアーの集合時間になるまでばら売りのキャラメルを買ったりして時間を潰していると、お迎えの時間になりました。
さぞかし寂しかったろうと、やっと合流した女の子に話しかけたら、なんだかよそよそしいような雰囲気。
帰りのバスでも、遠くの席に座ってしまいました。
どうしたんだろうとは思いましたが、疲れ切って帰りのバスでは爆睡してしまった父と薔薇子。
パリに着いたときには、夜も更けてしまっていました。
こんな夜更けに一人でホテルまで帰るのは危ないんじゃないかと女の子を気遣った薔薇子は、「一緒に帰りますか?」と声をかけました。
すると女の子はなんだか困った様子で後ろばかり見ています。
しばらくすると一人参加の男の子がやってきました。
すると女の子はほっとしたような顔になり、「これから夕飯(この人と)食べるんで」といい、さよならも言わずに帰っていきました。
「あ、用がなくなって去っていくのね」とユージーンにふられたラプンツェルのような薔薇子。
ラプンツェルと違って、本当に用無しになった薔薇子が茫然と立ちすくんでいると、
隣で父が
「あらあ、懇ろになっちゃって」
と呟きました。
ねんごろ‥?
あぁ、あのねんごろね。
イブにねんごろになれてよかったね。若いお二人さん。
そして薔薇子は言葉遣いまでくたびれたおじさんとホテルに帰っていくのでした。
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