インド旅行記5 〜宝石店のエロ親父〜

世界ドタバタ旅行記

バラナシでお土産を買っていたときの話である。

私は絶対日本で使えなそうな

色とりどりのきらびやかに光るバングルに目がくらんでしまい、

宝石屋さんで、物色を始めた。

インド人女性はやたらギラギラと輝くアクセサリーを身につけるので

薔薇子もその場のノリで欲しくなってしまったのだ。

宝石屋の主人は散々しつこくいろんなものを勧め、薔薇子はバングルを1セット購入した。

薔薇子の購入したバングル。ブレててすみません。派手すぎて日本に帰ってきてから一度もつけていない。いつかまたつける機会があるのでしょうか?

さて帰ろうかと店から離れようとした時、親父は薔薇子に椅子に座れと指示した。

「えっ、買い物を終えたのになぜ?」

と思っていると

薔薇子にチャイを差し出し、

話を始めたのである。

話していくうちに

結婚しているかどうかを聞いてきた。

「シングルです(今は結婚しています)」

と答えると、

「ボーイフレンドはいるのか」

と聞いてきたので、

「はい、いますよ(元彼)。」

と答えたら

ボーイフレンドについて色々尋ねてきた。

始めは

「ボーイフレンドは何をしているんだい」

とか

「付き合ってどれくらいだい」

とか

「結婚するのかい」

とかよく聞かれるような恋話を聞いてくるので、

薔薇子もまぁまぁ答えていると

「ほら、日本の恋愛は自由らしいじゃないか。

インドは結婚しないとなにもできないんだよ。

ほらほら、日本は結婚しなくても、キス…とかできるんだろ?自由だから。」

と聞いてきた。

薔薇子が

「あー、まぁそうかな。」

みたいなことをいうと

「なんだか聞くところによると

色々できるらしいじゃないか。

ほら、あのさ、あれだよ、ボディーにさ、ね、タッチしたりさ。」

と微妙にタッチするジェスチャーを交えて言うのである。

あら、この親父…?

もしかして…?

すると親父の質問はエスカレートし続け

「キスだろー、タッチだろー、ほらほら、その次のさ、

あれだよ。」

と口ごもりながら目で訴えてきた。

薔薇子はなにが言いたいかわかっていたが

あまりわからないといった表情をしてごまかしていた。

すると

「愛にとって重要だよ?」

とか言ってきた。

なにが「重要だよ?」だ。

するとわからないフリをする薔薇子にしびれをきらした、宝石やの親父は

「もー、あれだよ。ほらほら、セック◯だよ!」

とはっきり言った。

あんた!

それ、

言っちゃう!

さらに親父は

「真面目な話、インドはだめだからさ!ただ知識として知りたいんだよ!

彼氏とどうなんだ?え?え?」

としつこく彼氏との

生活

ならぬ

性活

を聞き出そうとしてくるのである。

店にいるその親父の姪に助けを求めても

彼女はただ大爆笑するだけでなにも助けてくれないのだ。

ほとんどが親が決めた人としか、結婚できず

自由な恋愛が許されないほど

恋愛と性について厳しいインド。

そんなインドで生まれながら

困り顔のいたいけな外国人の私に

日本人でも聞かないような

直球な質問を投げかけていいのだろうか?

バチがあたりゃしないのか?

インド文化も

自国でそれはだめだけど、外人女性には聞いてオッケー!

的な決まりでも用意してるのであろうか。

答えない薔薇子に

親父は

「彼氏の写真見せてよ。」

といってきたので

エロ質問攻撃が中断されたのにほっとした薔薇子は

写真なら

と彼氏の写真を見せた。

すると親父は

「違うよ!君と彼氏の写真だ!!」

と言ってきたので、

薔薇子は、そうか、と

薔薇子と彼氏(元彼)が写っているのを、見せた。

すると親父は

「もっと、もっと仲良しなのを見せてくれよ」

と言ってくるので、

薔薇子も

よーし、これでどうだ!

とサービス精神で

ちょっと寄り添った写真を見せたわけである。

親父は、そんな写真なんか全く満足できないといった顔で

「違う、もっと、もっと、も~っとラブシーンだ。」

と真顔で言ってきた。

もっと×3のラブシーンて…

この…

この…

エロ親父め…!!

そんなこと

日本で若い女性にいったら大問題である。

薔薇子はないない言って

「帰る」

と席をたった。

すると、

「なんだ、どこへいくんだ。」

とか言うんで、

「えーと、他のお土産見に。」

と言ったら

「そんなの、あとでいいじゃないか!」

というので

「とってもお腹が減った!

ご飯食べにいく。

だからもう解放して!!」

といった。

すると姪に

「おいっ、お前、食うもんもってこい!」

と薔薇子を必死で引き取めて、食い物まで差し出して下ネタを投げかけようとしてくるわけである。

姪は薔薇子と親父のやりとりにまだ爆笑中である。

ちょっと、あんた!

同じ女なら、

このセクハラ攻撃どうにかしてよっ!

性に厳しいんだか厳しくないんだか

よくわからないインドに薔薇子も振り回されたものであった。

インド旅行記6はこちら↓

インド旅行記6 〜インド人に囲まれて体重計に乗った話〜
カルカッタの町をぶらぶらしていた時の話である。薔薇子は、薬局的なものがあり、その中に体重計があるのを見つけた。旅行中は体重が計れなくて気にしてしまうのが乙女心。滞在中はあまり気にせず食べてしまっていたので...

コメント

タイトルとURLをコピーしました